伊根の舟屋のペーパークラフト
                       
         


伊根・天橋立
丹後の旅



7世紀頃までは丹波国に属し、
その中心地ともなっていたといわれるこの地方は、
やがてより都に近い内陸地に中心が移るにつれ、
丹後と称されるようになった。

現在も京都の観光といえば
京都市ばかりが脚光を浴びるが、
丹後の地に残る神秘的な伝承や、生活に根ざした文化は、
むしろ中心地の魅力に勝るとも劣らないといっていい。




妻籠・馬篭・奈良井 宿場町の旅

  • 日本三景のひとつ、天橋立へのアクセスは、
    京都から列車タンゴ・ディスカバリーに乗ること約2時間。
    列車がスイッチバックし向きを変えるとまもなく、日本海の景色が
    開けてくる。



    天橋立駅から歩いて程なくすると、観光の目玉、天橋立ビューランドがある。
    リフトで山を登ると、以下のように広大な絶景が待ち構えている。

    丹後国風土記には、イザナギが天に昇るための梯子が、
    彼が寝ている間に倒れて天橋立になった、という伝承が残るが、
    まさにそんな神話がふさわしい神秘性が残り、開放感に満ちた場所だった。


    ビューランドから再び駅の方面に戻り、
    食事どころや土産店が立ち並ぶ街を抜けるともうそこは
    天橋立の入り口になる。
  • ここに来て先ず驚くのが、その海水の美しさである。
    南国の海に来たかのように海面は透き通り、
    沖合いの色合いも清清しく鮮やかである。



    海に臨む松並木が延々と約3.6kmにわたって続く。
    のんびりと歩いて徒歩約1時間、レンタサイクルなら30分も
    あれば天橋立の対岸に着くことができる。
    なお、遊覧船乗り場で借りるレンタサイクルは対岸で
    乗り捨てすることも可能なため、まず徒歩で対岸に渡り、
    帰りは自転車で戻ってくるというプランで
    この場所を充分に満喫できる。



  • 伊根の舟屋
    伊根には天橋立からバスでおよそ一時間かけて着くことができる。
    私は丹後の間人(たいざ)方面に居たため、そこから一日に一本しか出ていないバスで
    経ヶ岬海岸まで行き、そこから伊根行きのバスに乗り換えた。
    このプランだと丹後半島の海沿いの景色を堪能することができるため、
    時間を合わせてでも行く価値がある。

    伊根のバス停に着くと、その裏手にはすぐ、この独特の景観が広がる。

  • 伊根は観光地化が進んでいる街ではなく、地元の人の生活観を
    肌で感じれるような場所である。それゆえ、景観を壊すような建物は一切なく、
    観光をしていてもその土地に馴染んだかのような気分になれる。
    また伊根の伝統的な家屋を改築した、海に聳える民宿などもあるため、
    伊根の空気にとことん浸ってみるのもいいだろうと思った。

  • 伊根のバス停から遊覧船乗り場とは反対方向に歩き、ちょうど舟屋の街並みを
    両岸にひかえた湾の奥まった場所に、伊根湾が一望できる高台の公園がある。


  • 230棟以上の舟屋が軒を連ね、その姿は江戸時代から続いているという。


  • 舟屋の一階は船が収まるガレージだが、その気になれば3分もかからずに
    海に乗り出せそうである。これはかつて、浅瀬に迷い込んだ鯨を
    すばやく捕獲するためのもので、伊根は昔、捕鯨漁で栄えていた。

    潤う美しい水面。そこはカモメにとってもどこより居心地が良さそうだった。



  • 鳴き砂の浜として有名な琴引浜。
    乾いた砂の上を摺り足で歩くと、キュキュッと音を奏でる。


    その砂浜は感嘆するほどに美しく、
    その美しさを維持しないと砂は鳴かなくなってしまう。
    この広い砂浜を保持するのも大変なことであろう、
    土地の人々がこの場所をいかに大切にしているのかを
    うかがい知ることができる。
  • 荒々しく寄せては引く琴引の波。
    そこにはまだ観光名所のビーチといった体(てい)はなく、
    肌寒い海の彼方から日本海の厳しさを垣間見れた気がした。


  • 間人の海にに沈む夕日。
    ただただ日本海の雄大さに圧倒された思いがした。





- Click Map -




Welcome
AMFF by TAK
画像の無断転載・複製はご遠慮ください。

inserted by FC2 system