妻籠宿のペーパークラフト


馬籠宿のペーパークラフト
                       
         


木曽・宿場町の旅



中山道の宿場町として栄えた町並み。
それは凛とした木々が聳える山々と調和し、
かつて両者は寸分の狂いもなく共存していた。

そんな深い山に囲まれた木曽の町を歩いていると、
現代の日本人に失われた何かが、

ここにはまだ残っているような気がしてくる。



妻籠・馬籠・奈良井 宿場町の旅

  • 奈良井・宿場町への入り口
    奈良井は木曽路の宿場町の中で、もっとも駅からのアクセスが利便な場所にある。
    奈良井駅から少し歩いただけで、直ぐに情緒ある宿場町の景観に誘ってくれる。
    木曽宿場町の中でもっとも交通の便がよいことから、
    ここを旅の拠点としてもよいと思った。


  • 奈良井は中山道の難所、鳥居峠をひかえた街であり、
    かつてここを行き交った旅人は難所をまえに骨を休め、
    きたる峠越えの心構えをしたであろう。





    このような水場が所々に設けられているのが奈良井の特色でもある。
    信州の清涼とした水が、旅人の乾いた喉を潤したのだろう。

  • 木曽の宿場町には、こじんまりとした味わいのある旅籠がいくつも残る。
    かつての旅人と同様に、この宿場町で旅の疲れを癒すのもよい。

  • およそ1Kmにわたって続く奈良井の町並みは、
    ゆったり眺めて歩いていても飽きることがない。

    外装に凝った、民芸品が並ぶ店が連ねる。


  • 檜(ひのき)、さわら、あすひ、高野槙、ねずこ
    これらを木曽では五木と呼び、材木として非常に良質であることから
    古くから厳しく保護されてきた。
    そんな材木から生み出される民芸品が並ぶ店先では、
    心を落ち着かせるような木の香が満ちている。

  • 山のふもとまで差し掛かってくると、
    いよいよ鳥居峠が控える。
    この街を背にする旅人は、きっと名残惜しく思うに違いない。


  • 妻籠と馬籠を電車とバスを使って一日でまわるには、
    それなりのコースを選ばなければならない。
    特にバスは本数が少ないため、事前の確認が欠かせない。

    私は南木曽駅から
    ・まずバスで馬籠宿に行き、
     ・次に馬籠宿から妻後宿にバスで戻り、
     ・最後に妻籠宿から中山道を歩き南木曽駅へ戻る
    というコースで満喫することが出来た。


  • 「木曽路はすべて山の中」
    『夜明け前』のこの節がいちばん実感できるのは、馬籠峠を越えて
    この場所に着くまでの道のりと、この馬籠の景観であった。


  • 少し坂を登っただけで、遠くの山々を見渡せるこの景色が待っている。

  • 奈良井や妻籠とは味わいの違う、急斜面に並ぶ宿場町。
    起伏に富む立体的な町並みは視覚的にも楽しめる。

  • 木曽の宿場町の中で景観が一番整備されているのは
    この馬籠である。歳月の重みを感じさせるというよりは、
    新旧が巧く調和した町並みである。


    藤村記念館が建つこの辺りにくると、宿場町も中腹になる。


    馬籠峠へ差し掛かる手前、馬籠宿の終端からはこの絶景が見れる。
    雲がかる奥の山は、日本百名山のひとつ、恵那山である。



  • 妻籠は三つの宿場町の中で、町そのものが入念に保存・維持され、
    江戸時代の情緒をもっとも残しているところである。
    その町並みを眺めるだけで、この景観を残したいという
    力強い意志が伝わってくるようである。


  • ここは漆黒のポストも洒落た郵便局。中は史料館となっているだけでなく、
    実際に郵便局として機能している。そのことがなお、風情に感じられた。


  • 妻籠の案内所を抜け、宿場町の中間を越えると、
    よりいっそう建物の趣に深みが増してくる。
    歳月の重みを感じさせる年季の入った木造は、
    ここ以外の宿場町では見ることができなかった。

    この味わい深い行燈も、当時そのままに感じられる。


  • 1階よりも2階部分が前に出ている出梁造と呼ばれる建築が、より特徴的にわかる。
    ここを抜けると宿場町は終わりを告げ、馬籠峠へと至る道が続く。

  • 先にも触れたように、妻籠宿から南木曽駅までは中山道をとおり
    歩いて帰ったが、途中に見所のある景色がいくつもあり、
    およそ一時間の道のりも疲れを忘れて楽しんで帰ることができた。




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