倉敷のペーパークラフト

瀬戸内の旅



豊かな漁場. 多数の島々を持つ

日本特有の地形.

ここでは人々も物資も

島を渡ることが日常であり.

いまでは芸術が伝播され.

かつては異国からの

文化や郷土を伝播する動脈を担った.



瀬戸内の旅

  • リーブオイル、醤油、佃煮の名産地である小豆島は、
    地形的にも表情が豊かで、棚田や渓谷、醤油蔵といった名所を
    近い範囲で楽しむことができる。

    小豆島へのアクセスは岡山の宇野港、香川の高松港からがメインとなる。
    私は宇野港から瀬戸内の島々を巡りつつ、小豆島の土庄(とのしょう)港へたどり着いた。


    小豆島はちょうど、国際芸術祭の最中だったため、
    バスで島内をアクセスするにはベストな時期だった。
    芸術祭線がないと、島を巡るオリーブバスそのものの本数は
    多くはないため、注意が必要である。

  • 日神社前(棚田のあるバス停)

    棚田の眺望はすばらしく、天候や陽光、時間の移り変わりで
    表情を変え、ずっと景色を楽しむことができる。

    バス停の真横にある粋なカフェでは、棚田で取れた新米のお米のおにぎりを
    食べることができる。こんなに美しい棚田で取れるお米が美味しくないわけがなく、
    こういう体験ができるのは観光冥利に尽きる。




  • 霞渓
    草壁港からロープウェイの発着駅がある紅雲停までは
    乗合タクシー(片道350円)が出ている。
    一日に4往復のみの本数に限られるため、乗り合わせの時間には注意が必要。
    また、乗客数も6〜8人と限られるため、混雑期には乗れない可能性もある。

    ロープウェイはおよそ15分おきに到着し、片道は5分かかる。
    乗り合いバスの復路の時刻にあわせると観光時間は短いように思えるが、
    寒霞渓の絶景はロープウェイで堪能できるため、到着駅からの展望を楽しんで
    復路につけば十分に満喫できる。


  • マロク醤油
    小豆島は塩の名産地でもあり、また古くから九州との交易があったことから、
    原材料の大豆も事欠かなかった。そのため古来の伝統的な醤油製造法を持ち、
    それをそのままのかたちで現在に引き継いでいる。

    草壁港でレンタサイクルをすると、自転車30分圏内の距離で
    醤油蔵めぐりをすることができる。

    私は数ある醤油倉の中でも、特に由緒と風情を感じられそうなヤマロク醤油さん
    を訪れ、蔵の中を見学させてもらった。

     3メートルはありそうな巨大な醤油樽は現在でも製造されるものの、
     それほど大きな樽をしめる竹縄が、なかなか手に入らないらしい。
     そのため、近年作られるの樽のサイズは縮小されるらしいが、
     蔵の中では100数年前から使われ続ける樽が貫禄を保ちながら現存している。


    の中に入ると、強烈な醤油の香。
    建物と樽への菌類の付着は年代の重みを感じさせ、
    巨大な樽の中には重量感のある黒い粘着質の液体が詰まっている。
    醤油づくりがいかに丹精込めて行われて
    いるかということが肌身を通して実感できる。

    ちらはヤマサン醤油さんの醤(ひしお)の里にある、馬木散策路。
    醤油蔵自体が赴き深い日本家屋であるため、蔵が続くこの散策路は
    昔と変わらぬ姿で味わい深い。
  • 常は直島へのアクセスは宇野港か高松港に限られ、
    小豆島から直接、直島にアクセスできるフェリーや高速艇はないが、
    国際芸術祭の期間中は直行便が存在したため、
    私はそれに大きく助けられた。

    島は周囲16kmの小さな島だが、アクセスに際して注意点がいくつかある。
    まず、観光の目玉となる地中美術館へは、宮浦港から直接
    アクセスできるバスの本数は少ない。そのため、つつじ荘下車後に
    シャトルバスに乗り継ぐ必要がある。
    ※早朝と夕方に限り、宮浦港⇔地中美術館の直行シャトルバスもある。
    また、瀬戸内芸術祭の繁忙期ともなると、地中美術館についても
    整理券が配られ、数時間は入場待ちすることもある。
    (参考:2010/9/下旬の秋休みではおよそ3時間待ち)
  • 中美術館最大の見所は、やはりモネの睡蓮5作品である。
    日本国内で見ることができる最大級の大きさの睡蓮の絵画は、
    厳粛さを感じさせる真っ白い空間の中に慄然と飾られている。
    その空間に入れただけでも、3時間以上待った甲斐があったというもの。
    もちろん、注目すべきはモネの絵画なのだが、
    オランジェリー美術館のモネの間を模したという展示空間も
    無視することができない。
    展示室の床には小さなサイコロ上に切断された大理石が
    埋め尽くされていて、足元はソフトに感じられた。
    大理石には仄かな灰色などの色が混ざるため、
    部屋の純白さがどぎつくならず、中和剤の役割を果たしているらしい。
    ※写真は美術館周囲にある、モネの庭園を模した「地中の庭」

    雑誌の表紙になっているような風景。
    島のあちこちにオブジェが置かれている。


  • 戸内海はフェリーの旅。
    瀬戸内の島々の間に沈む夕日を眺めるのは格別の思いがする。



  • 官所があったことから中国地点の物資の集散地として
    栄えた倉敷の町並み。


    倉敷は川越などと同様、集約された範囲内が美観地区になり、
    平常の町並みから一歩足を踏み入れたとたん、
    タイムスリップしたような感覚に浸れる。

  • 敷のメインストリートが両脇にある倉敷川。
    かつては運搬船などの行き来で賑わったであろう運河、
    いまは名物の川流しの船がゆったりと流れていく。


    一歩裏手に入るとこのような風情ある小路になる。
    観光地化されているメインストリートと違い、
    原風景的な情緒を感じられる。


    本最古の西洋美術館である、大原美術館。
    歴史が深いだけ所蔵も充実している。
    中でも特に感慨深いのが、モネ・ルノワールなど、
    ここにある絵画のいくつかは直接画家本人との交渉を経て
    ここにわたってきたことである。






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