宮沢賢治の旅

                        イーハトーブは一つの地名である。
                        強て、その地点を求むるならばそれは、
                        大小クラウスたちの耕してゐた、野原や、
                        少女アリスが辿った鏡の国と同じ世界の中、
                        テパーンタール砂漠の遥かな北東、
                        イヴン王国の遠い東と考えられる。
                        実にこれは著者の心象中に、
                        この様な状景をもって実在した
                        ドリームランドとしての日本岩手県である。
                        そこでは、あらゆる事が可能である。
                        人は一瞬にして氷雪の上に飛躍し
                        大循環の風を従へて北に旅することもあれば、
                        赤い花杯の下を行く蟻と語ることもできる。
                        罪や、かなしみでさへ
                        そこでは聖くきれいにかがやいてゐる。

                           (「注文の多い料理店」ちらしより)



岩手県 花巻周辺


  • 花巻駅からイギリス海岸までは、徒歩で約20〜30分。
    駅からイトーヨーカ堂の方に向ってずんずん進む。
    ヨーカ堂の近くには花巻城跡もあって、ちょっと寄り道。
    国道4号線を過ぎればもうすぐ。

    ・花巻駅周辺
    観光案内所、おみやげやさんがぽつぽつとあります。



    ・花巻城跡
    城壁の小道に沿ってお散歩すると清々しい気分に。



    ・イギリス海岸
    イギリスのドーバー海峡と同じ地層ということから賢治が名づけた
    実際にバタグルミの化石などが出土され、
    「銀河鉄道の夜」のプリオキシン海岸のモデルになったところ。
    風景そのものに特別なところはないけれど、
    その背景を踏まえると味わい深い。

    自分が訪れた時は水位が上がっていたせいか、
    その特徴的な水底の白い泥岩があまり見れなかった。




  • 新花巻駅から宮沢賢治童話村まで、
    徒歩で20〜30分。標識もあまりなくて、
    徒歩で行くにはちょっと不便。
    釜石線の線路沿いの道路をしばらく進むと、
    記念館の標識が立っています。
    童話村〜賢治記念館までは無料の送迎バスが出ています。

    ・新花巻駅周辺
    新幹線停車駅のわりに、ただっぴろく閑散とした駅前。


    ・宮沢賢治記念館
    賢治の芸術・信仰・科学・農業・思想・風土のすべての断片を
    堪能できる、充実した展示内容。
    自分が行った時は「風の又三郎」の企画展がやっていました。

    建物の横の「猫の事務所」で記念撮影ができます。
    かま猫の気分を味わいましょう。

  • ポランの広場
    記念館から脇の小道に入ってすぐにあります。
    賢治の生前の設計をもとに作られた広場。


  • イーハトーブ館
    ポランの広場からすぐ近くにあります。
    イーハトーブ、つまり岩手そのものについての資料が展示されていたり、
    賢治のグッズ類も豊富に揃えている。


  • 宮沢賢治童話村
    ここはお子様向けの賢治テーマパークといったところ。

    賢治の有名な水彩画、「月夜の電信柱」を彷彿とさせる。


  • 「下ノ畑ニオリマス 賢治」でおなじみの羅須地人協会は、
    街のはずれにひっそりと佇んでいるような印象です。
    花巻駅の七番バス、花巻空港経由で二枚橋に下車すると、
    そこから徒歩20分ぐらい。
    徒歩にはちょっと不親切な場所かもしれません。
  • 花巻農業高校周辺
    ここを歩いている頃に、ちょうど雨に降られました。
    晴れた景色はまた素晴らしそうな土地です。

    ・羅須地人協会
    花巻農業高校の入り口。この広い敷地の中に羅須地人協会は建っています。

    賢治の家。移転されてはいるものの、当時の雰囲気をそのまま遺している。

    風雨に対して野ざらしになるところにあることが驚いたけれど、
    どうやら字が薄くなると、農学校の生徒たちが上から書き足すらしい。
    それでも、賢治の暖かみが伝わってくるような気がする。



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