ショップを開設しました。ペーパークラフトを販売しています。
伊東 東海館
ペーパークラフト
/旅とクラフト
主に、旅先で手に入れた、旅先ゆかりの模型などを紹介します。
また、街並みや景観を再現したペーパークラフトを制作、公開します。
伊東 東海館 ペーパークラフト
東海館
伊東は古くから温泉地として知られ、名前が各地へ広まったのは江戸時代の頃。
以来、一大観光地となったのは、1938年に伊東線が開通してから。
その後、伊豆地方は高度経済成長、バブルを迎え、益々発展していくが、
バブル崩壊後は市場ニーズとの食い違いから、減衰の一途をたどる。
そんなバブル期の教訓を生かした巻き返しが模索されながらも、
現在の伊豆方面を訪ねると、バブル時代の残り香を感じることも多い。
それは伊東においても同様であって、古くからの温泉街として栄えた雰囲気が感じられる場所は
少なく、ここ東海館が随一の場所となるだろう。
東海館は、当時、木材商を営んでいた稲葉安太郎氏が建てた。
建築に際しては高級木材がふんだんに使用され、各階、各部屋ごとに趣が異なる。
創業時は昭和3年。
熱海への鉄道開通間もなくで、その10年後には伊東までの鉄道が延伸し、
観光客が押し寄せ、旅館業も大変賑わうこととなる。
建物自体も数度の増築を行い、いまや景観の目玉となっている望楼も、増築によってつけられた。
バブル期を経て、歴史が70年近い老舗旅館となったが、次第に時代のニーズとそぐわなくなり、
1997年に惜しまれつつ廃業となった。
その後、取り壊されることなく、保存活動により建物が伊東市に寄贈され、
当時の面影を残す、伊東のシンボル的な観光名所として、いまに至る。
現在でも当時の旅館の姿のままの室内や広間を見ることができ、その意匠に唸らされる。
また、松川の対岸から眺める景観は素晴らしく、温泉街らしい情緒を感じることができる。
伊東の大正〜昭和期の風情をいまに残す、貴重な建物といえる。
今回は、伊東の東海館のペーパークラフトを制作しました。
実寸の縮小スケールに近い形で試作してみたところ、あまりに横に長くなり、
ポストカードサイズに納められなくなったため、この完成版は横幅を3/2程度にカットしています。
それでも、対岸から眺めた景観の雰囲気を再現できたと思います。
玄関の豪華な唐破風、塀もパーツで再現しています。
実際の東海館は二層構造で複雑な作りをしていますが、こちらも簡易的に一層構造にしているため、
本来玄関口からは見えない楼閣が見える形となります。
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