ショップを開設しました。ペーパークラフトを販売しています。
東急ハンズWEBショップ「Hands Gallery Market」でもオリジナル・ペーパークラフトを取り扱い中
佐渡 宿根木の
ペーパークラフト
/旅とクラフト
主に、旅先で手に入れた、旅先ゆかりの模型などを紹介します。
また、街並みや景観を再現したペーパークラフトを制作、公開します。
佐渡 宿根木のペーパークラフト
宿根木 三角家と扇型の軒下飾りの家
佐渡の旅行記
原風景の集落が残る宿根木。
その成り立ちは、佐渡で金山が発見されたことにはじまる。
金の輸出港として発展した小木港の近くにあった宿根木は、
小木港とは異なる独自の発展を遂げる。
宿根木の船乗りたちは自ら船を造り、
西廻り航路を利用して各地の特産品を転々と売りさばき、
転売により利潤を得る、云わば海の商家を始めた。
また、そんな経緯から造船、船の修理の技術にも長けた人材が集まったことから、
千石船（大型荷船）の造船産業が発達した。
当時宿根木で造船したとされる千石船の姿を、
元は木造校舎だった佐渡国小木民俗博物館 で見ることができるが、
その姿は威風堂々たるものだった。
いわば船の職人たちが集まった集落。
建物も船の建材をリサイクルしていることから、独特のものとなった。
これまでいろいろな町を巡ったが、
宿根木の集落をはじめて訪れたときは、
他では感じたことのない感覚を覚えた。
海外でいえばベネチアを訪れたときに近いような感覚だが、
集落そのものが結束して、周囲から独立した
ひとつの小さな国でもあるように、隔絶されたものを感じた。
その隔絶は外部から来たものを拒むわけではなく、
むしろ自分たちの気質や誇りを示し、
この町の孤高さを示すような、
凜とした、堂々としたものだった。
奇跡的に残ったこの集落が、今後も唯一無二の場所として
あり続けてほしいと願う。
今回は、宿根木の中でも特徴的で、代名詞的な三角家の景観を、ペーパークラフトで再現しました。
三角家の屋根は現在ではトタンですが、かつては宿根木の特徴的な木羽葺石置き屋根だったそうです。
そのため、このペーパークラフトでは石置き屋根の姿で再現してみました。
隣の家は、実際には建つ場所が違いますが、宿根木でひと際目を引く、扇形の軒下飾りのある家屋をもってきました。
また、背後には竹柵を設け、宿根木の集落を濃縮したような造りににしています。
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