ショップを開設しました。ペーパークラフトを販売しています。
東急ハンズWEBショップ「Hands Gallery Market」でもオリジナル・ペーパークラフトを取り扱い中
吹屋小学校の
ペーパークラフト
/旅とクラフト
主に、旅先で手に入れた、旅先ゆかりの模型などを紹介します。
また、街並みや景観を再現したペーパークラフトを制作、公開します。
吹屋小学校のペーパークラフト
吹屋小学校
私がここを訪れたのは、2015年の夏(
吹屋の旅行記
)。
それからほんの三年前まで、ここは
日本最古の現役の小学校という肩書を持っていた。
2012年度の在校生数は7名、過疎化の波は、ここ吹屋にも押し寄せていた。
現役でなくなってしまったことは惜しまれることだが、
巣立った生徒たちはこの母校を生涯誇りに思うことだろう。
築100年以上も経つ吹屋小学校は、
かつての三菱の銅山本部跡地が寄贈された。
吹屋はべんがらと銅山で栄えた町。
そして岩崎弥太郎が銅山運営を行った頃には
日本三大銅山ともなった。
まず1900年に東西の平屋校舎が建ち、
遅れて9年後に二階建ての本館が建てられた。
岡山近郊で数々の興味深い建物を手掛けた
江川三郎八の設計、銅山山留工の佐藤元三郎請負とされ、
三菱も建立に携わったようだ。
町予算の数倍という巨費を投じて建設されたといい、
当時絶頂に栄えていた頃の町予算がどれほどか想像がつかないが、
その財力のお陰でこれほど見事な校舎が建てられたのだろう。
この小学校も、年季の入ったその意匠に、ただ感嘆する。
明治期特有の擬洋風建築、ハーフティンバー様式も取り入れられ、
質素ながら丁寧に作りこまれている。
建築当時は全体が白で塗装されていたそうだが、
いまは塗装は剥げて地肌の木材が深みのある色合いを発する。
そして夜間にはライトアップされるが、その光景もまた幻想的で、
舞台や映画の美しい風景が目前に具現化したかのような錯覚に陥り、
非現実的な空間に没入できる。
今回は、2012年まで現役小学校として使用されていた、日本最古級の木造校舎、
吹屋小学校のペーパークラフトを制作しました。
石州瓦の屋根と、年季を帯び味わい深い木造の本館。その特徴的な姿をコンパクトに納めました。
普段、木々に囲まれて見ることができない背面も、できるだけ忠実に再現しています。
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