ショップを開設しました。ペーパークラフトを販売しています。
東急ハンズWEBショップ「Hands Gallery Market」でもオリジナル・ペーパークラフトを取り扱い中
昭和の居酒屋(内装)
のペーパークラフト
/旅とクラフト
主に、旅先で手に入れた、旅先ゆかりの模型などを紹介します。
また、街並みや景観を再現したペーパークラフトを制作、公開します。
昭和の居酒屋のペーパークラフト
昭和の居酒屋「鍵屋」 (内装)
このペーパークラフトのモデルとさせていたただいたのは、
いまも鴬谷で営業中の老舗居酒屋「鍵屋」のかつての店舗。
いまは「江戸東京たてもの園」に移築・保存されている。
鍵屋の建物自体は、1856年に建てられ、幕末・明治〜昭和の
動乱の中を、頑なな居酒屋として生き抜いてきた。
山桁造りの江戸風情ある外観。
それだけでも十分に歴史と風情を感じられるが、
鍵屋の狭い店内に入ると、またその独特の空間に魅せられる。
戦後間もなくから営業が再開され、
以来、女性客だけの入店や深酒の客を断り、
時代が変遷しても堅持されたスタイル。
小説家や文学者にも愛された空間。
ここには、昭和独特の居酒屋の文化が根付いている。
チェーン店の台頭により浸食された没個性な居酒屋とは
対比される、ひとつの立派な文化だといえる。
昭和48年の言問通りの拡張工事のときに、
この建物の取り壊しが決まった。
川端康成の著書を英訳して同氏のノーベル文学賞受賞に
深く貢献したことで知られる日本学者のサイデンステッカー教授が
それを嘆き、新聞に投書した。
「この国は、人間よりも車の方が偉いのですか」
この言葉がきっかけで保存活動が起こり、移築が決まった。
今回はそんな昭和の居酒屋の雰囲気をペーパークラフトで再現してみました。
画像からサイズは大きく思えるかもしれませんが、実際の表面積は
マッチ箱を一回り大きくした程度です。
鍵屋の店内を参考に、内装は複雑にせず
誰でも容易に組み立てられるような、簡素な姿で再現しています。
狭い一室の中でも風情というものは十二分に魅せられるのだなと
鍵屋の店内に入ると実感します。
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