根府川鉄橋の

ペーパークラフト

/旅とクラフト

　　主に、旅先で手に入れた、旅先ゆかりの模型などを紹介します。
　　また、街並みや景観を再現したペーパークラフトを制作、公開します。

根府川鉄橋のペーパークラフト

根府川駅

熱海方面の電車に乗り、
この駅のホームへ降りると
相模湾の水平線が一面に開ける。
岸壁の淵のようなホームの端からの展望は
開放感に満ちている。

都心から少し離れたところにこのような景観があるとは、
俄かに信じがたい。

東海道線で唯一、無人駅であるこの駅には、
悲しい歴史がある。

1923年9月1日、関東大震災により
崖崩れが発生。
プラットホームと列車がそのまま
海中に崩れ落ち、多数の死者が出た。
そして、山と海に囲まれたこの地では、
地震による土石流と津波が同時に発生し、
板ばさみとなった人々は逃げ場を失った。

根府川の海底には、いまも崩れ落ちた
プラットホームが眠っている。
駅にはいまも慰霊碑があり、
訪れる人々に歴史を物語っている。

根府川駅を降り、山間や海辺を散策していても、
必ず目に入ってくる巨大な赤い鉄橋。
白糸川にかかる橋梁は、根府川のシンボル。
今回は根府川の景観、東海道線・白糸川橋梁の
雰囲気をペーパークラフトで再現しました。

実際の橋と、根府川の山間はこんなに狭くも小さくもなく、
ミニチュアとして再現するために大幅にデフォルメしています。

古き赴きある色合いの列車を走らせました。
独特の地形ゆえに生んだ悲劇も残る根府川の地ですが、
その独自性ゆえに感じる魅力も大きいものです。

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